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TTS対応テキスト表記仕様案
TTS対応テキスト表記仕様案は、TTSの共通表記ルールを定めることによって機器やアプリケーションが個別対応せずに読上げ機能を実現することを目的として、ルビ指定、傍点等に関して標準的な表記方法を定めたものです。
目的 | TTS対応のテキスト表記ルールを定めることにより、TTS対応リーダーやアプリケーションが個別対応せずにTTS対応電子出版物の読上げを行えるようにする |
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利用対象者 | 出版社、印刷会社、機器・アプリケーションメーカー等 |
内容 | ルビ指定、傍点に関する表記の仕方に関し、標準的な表記方法を定めた |
以下に、TTS対応テキスト表記仕様案の一部抜粋を示します。
表記上のルール(一部抜粋) | 表記方法の例(サンプル) | |
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1.ルビ指定 | * 親文の部分を音声化せず、その親文の“読み”のテキストの内容で読み上げ * 読みテキストには、ひらがな、カタカナで読みを指定し、これ以外の文字が含まれた場合、ルビ指定とはみなさず、親文と読みをそれぞれ音声化する * “読み”のテキストの長さを規定する * “読み”のテキスト内の拗促音については必ず小書きする * TTSエンジンが総ルビ仕様の場合は、ルビ指定の効果は、指定箇所のみ。パラルビ仕様の場合は、ルビ指定の効果は、指定した場所以降に反映される | (ア) 【親文 ;読みテキスト 】 「【」:シフトJIS 8179、「;」:シフトJIS 8147、 「】」:シフトJIS 817Aであり、いずれも省略不可 (例)「誠実さの【切尖;きっさき】が、」 ⇒「せいじつさのきっさきが」 (イ) |親文《読みテキスト》 「|」:シフトJIS 8162、「《」:シフトJIS 8173、 「》」:シフトJIS 8174であり、いずれも省略不可 (例)「誠実さの|切尖《きっさき》が、」 ⇒「せいじつさのきっさきが」 (ウ) XML(XHTML1.1) タグ構造により親文と読みを分ける。省略等はXHTML1.1に準拠 (例)「誠実さの<ruby><rb>切尖</rb><rp>(</rp><rt>きっさき </rt><rp>)</rp></ruby>が、」 ⇒「せいじつさのきっさきが」 |
2.傍点 | * 表記として傍点のように強調若しくは注点として目印を付記するためには、傍点の“開始点”と、“終了点”との対を作る * この対の表現が、電子出版の“1冊”の単位で統一出来ていればよい | (ア) ∧傍点(強調する、若しくは注視する)文章∨ 強調(注点)としての規則として、傍点、または下線の開始、 終了点を、以下の記号で囲む; (例)開始点=「∧」:シフトJIS 81C8 (論理積記号) 終了点=「∨」:シフトJIS 81C9 (論理和記号) (イ)XML(XHTML1.1) タグ構造により親文と読みとを分ける。タグ構造の省略等は XHTML1.1に準拠する。 (例)「これは、<em>だれにでも優しい</em>本です。」 |