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電子出版制作・流通協議会



本プロジェクトの目的

 本プロジェクトでは、電子出版のアクセシビリティ確保を目指したサービスを創出するため、国内外の先進的なアクセシビリティの取組を調査するとともに、電子出版のアクセシビリティ実現に必要となる各種の仕様案、ガイドラインを策定し、実証実験によってこれら仕様案、ガイドラインの有効性を検証しました。
 本プロジェクトで策定した仕様案、ガイドラインは以下の通りです。

* TTS対応電子出版物制作ガイドライン

* TTS対応テキスト表記仕様案

* オープン型電子出版DRM仕様案

* オープン型電子出版UI仕様案

* 画像データからのテキスト情報抽出ガイドライン

 本プロジェクトの成果によって、視覚障碍者や様々な読書障碍者に優しい、アクセシビリティを考慮した電子出版の実現が期待できます。

図:アクセシビリティを考慮した電子出版サービスの実現イメージ
図:アクセシビリティを考慮した電子出版サービスの実現イメージ

本プロジェクトによって期待される成果

 これら仕様案、ガイドラインは、電子出版物制作・流通および利用の各場面において利用されることにより、出版者、コンテンツプロバイダ、機器・アプリケーションメーカー、及び読書障碍者の電子出版物利用を容易にし、またこの結果多くのアクセシブルな電子出版物が市場に提供されるため、「アクセシブルな電子出版物」という新たな市場を創出することが期待されます。

 

対象層 概要 想定される市場規模
読書障碍者向け電子出版物マーケットの獲得 * 約1500万人と想定される読書障碍者が電子出版の利用者としてアクセシブルな電子出版物を購入する * 2013年ごろまでに150億~300億円(通常の電子出版物市場への追加)
* 2020年ごろまでに375億~525億円
TTSソフトウェア及びTTS付きモバイル端末市場 * TTS対応の電子出版物が増加することにより、新たにTTS対応機器へのニーズが高まり、市場が創出される * 2015年度において1,600億~2,000億円

 

 以下に、今回策定した仕様案、ガイドラインがアクセシブルな電子出版の実現においてどのように活用されるかを示します。InDesign等の電子出版データから、容易にTTS等に対応した電子出版物を制作・出版することが可能となります。
 また、利用者側ではアクセシビリティ支援機能を容易に利用できるほか、使い慣れた支援機器等を用いてアクセシブルな電子出版物を利用することもできるようになります。

 

図:仕様案・ガイドラインの策定:仕様案・ガイドラインの役割
図:仕様案・ガイドラインの策定:仕様案・ガイドラインの役割

 

 このように、今回策定した仕様案、ガイドラインは、アクセシブルな電子出版物の利用者に加え、著作者・出版社等のコンテンツ提供者や、コンテンツプロバイダ、電子書籍リーダー提供者等のサービス提供者にとっても大きなメリットがあります。

 

図:電子出版アクセシビリティ技術導入によるメリット
図:電子出版アクセシビリティ技術導入によるメリット